第7回よこはま地域福祉フォーラム開催要綱
よりそい続ける つながりを育む
~「おたがいさま」のこころが紡ぐ豊かなまち~
私たちのまち横浜では、普段の暮らしの中で様々な見守り、支えあい活動が育まれてきました。こうした活動を広く共有することで取組の輪を広げ、困りごとを受け止め支えあえる地域をめざしていこうという思いから始まった「よこはま地域福祉フォーラム」は、今年で7回目を迎えます。
コロナ禍により日々の暮らしが変わりゆく中でも、つながりがもたらす豊かさを見つめなおし、地域に根付いてきた支えあいの取組は、しなやかに形を変えながら少しずつ広がりをみせています。
困りごとを抱えた人を同じ地域の一員として受け止め、暮らしによりそう支えあいや、社会福祉法人、企業などが地域とともに課題に向き合う取組。また、支える側・支えられる側の区別なく、自分らしく暮らせるまちづくりなど、「おたがいさま」のこころが身近な地域の中で着実に育まれています。
本フォーラムを通して、今改めて身近な地域の中でよりそい続けることの意味を見つめなおし、誰もが孤立することなく自分らしく暮らしていくために、私たち何ができるのか、皆さんと一緒に考えていきます
配信期間
令和5年2月1日水曜日から3月24日金曜日
内容
全体会(基調講演)「一人ひとりによりそえる地域へ ともにいる日常を育む」
講師 奥田知志氏(NPO法人抱樸 理事長)
- 分科会1 緩やかに しなやかに 気にかけあえるまちへ
つながりの価値を見つめなおして - 分科会2 「私のまち」を「私たちのまち」に
連携で広がる地域の可能性
参加無料
開催方法
ユーチューブによる録画配信
お申込みをいただいた方には、後日メールにて受講用URLをお送りいたします。
主催
横浜市社会福祉協議会・18区社会福祉協議会
共催
横浜市健康福祉局・横浜市こども青少年局
基調講演
「一人ひとりによりそえる地域へ ともにいる日常を育む」
講師 NPO法人 抱樸 理事長 奥田知志氏
社会環境や家族の形が変わりゆく中で、社会的孤立は多くの人にとって身近にある課題として認識されるようになりました。「つながり」を求めながらも、多様化するつながりの形のなかで、その本質が見えにくくなっているのかもしれません。
生きづらさを抱え孤立しがちな一人ひとりに、同じ地域に住む住民としてどのように向き合い、そして「私たちのまち」で何ができるのでしょうか。
30年以上にわたり「社会的孤立」によりそい続けてきた実践を踏まえ、よりそい続けることが何をもたらすのか、「自分らしく生きる」とは何かについて、ご講演をいただきます。
講師プロフォール
NPO法人抱樸理事長、東八幡キリスト教会牧師
1963年生まれ。関西学院大学神学部修士課程、西南学院大学神学部専攻科をそれぞれ卒業。
九州大学大学院博士課程後期単位取得。1990年、東八幡キリスト教会牧師として赴任。同時に、学生時代から始めた「ホームレス支援」に北九州でも参加。事務局長等を経て、北九州ホームレス支援機構(現 抱樸)の理事長に就任。これまでに3700人(2022年3月現在)以上のホームレスの人々の自立を支援。
その他、共生地域創造財団代表理事、全国居住支援法人協議会共同代表、国の審議会等の役職も歴任。
第19回糸賀一雄記念賞受賞など多数の表彰を受ける。NHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル仕事の流儀」にも2度取り上げられ、著作も多数と広範囲に活動を広げている。
主な著書
「いつか笑える日が来る」(いのちのことば社)
「助けて」と言える国へ(茂木健一郎氏共著・集英社新書)
「ユダよ、帰れ」(新教出版社)
「伴走型支援」(有斐閣)等
分科会1
緩やかに しなやかに 気にかけあえるまちへ
つながりの価値を見つめなおして
様々な事情により「生きづらさ」を抱える人に、地域の中で住民や団体・機関がつながり、支えあう取組が育まれています。身近な地域でつながる住民ならではの支えあいの大切さと、住民と専門職がともに暮らしを支える地域づくりについて考えます。
コーディネーター:同志社大学 社会学部社会福祉学科 教授 永田 祐 氏
実践報告
(1) 本当に困っている人とつながるために ~食支援からはじまる見守りの芽~
根岸地区社会福祉協議会・根岸地域ケアプラザ・磯子区社会福祉協議会(磯子区)
「自分たちの地域にも、暮らしに困っている人がいるかもしれない」。できることから始めようと地区社協が食品の寄付を募り、支援機関とともに配分会を実施。そこで、地域で孤立し、SOSの発信ができない世帯と出会うきっかけとなった。取組を通じて感じた住民の想いに迫る。
(2) 地域の中で自分らしい暮らしを続けるために ~ありのままを受け止め、つながり続ける~
相沢地区民生委員児童委員協議会・火曜の会・二ツ橋第二地域ケアプラザ(瀬谷区)
ボランティアで活躍していた方が、軽度の認知症になり、詐欺被害に遭われたことをきっかけに、住民と関係機関による見守りが始まった。「ボランティアを続けたい」という本人の想いに寄り添い、持っている力をどう発揮できるかを模索していく。住民と専門職が本人の望む暮らしをともに支える工夫を紐解く。
(3) 困りごとを1人で抱え込まないために ~マンション内の見守り・共有の仕組みづくり~
ききょうの会・荏田地域ケアプラザ(青葉区)
築50年を過ぎた約40世帯のマンション。住民同士の絆は強いものの、高齢化などにより深刻な相談を耳にする機会が増えてきた。相談を受けた住民が一人で抱え込まないために、専門職とともにマンション全体の状況把握を進めながら、日頃の気づきを共有できる場を作っていく。住民による見守りやつながりを保つ秘訣を探る。
分科会2
「私のまち」を「私たちのまち」に
連携で広がる地域の可能性
住民、福祉施設、企業、NPOなど地域にある様々な主体がつながり、取組を進めていくことで、地域の課題解決やまちづくりの新たな可能性が広がります。それぞれの強みを生かした連携のポイントについて共有します。
コーディネーター:武蔵野大学 人間科学部社会福祉学科 教授 渡辺 裕一 氏
実践報告
(1)ふらっと麦田 ~ケアプラザの場を活かしたゆるやかなつながり~
麦田町発展会・ 児童養護施設 聖母愛児園・麦田地域ケアプラザ(中区)
地域における様々な思いや取組をつなぐ試みとして始められた「ふらっと麦田」。対象や目的をゆるやかにすることで、垣根のない、人や活動のフラットなつながりや広がりの可能性が生まれている。
「ふらっと麦田」という場を通じて、地域とケアプラザがともに目指すものとは。
(2)多様な主体で暮らしを支える ~想いをつなぐ「泉サポートプロジェクト」~
特別養護老人ホーム 白寿荘・養護老人ホーム 白寿荘・いずみ野地域ケアプラザ・泉区社会福祉協議会(泉区)
福祉施設、企業等多様な主体が連携し、地域のニーズを支える「泉サポートプロジェクト」。高齢者のサロン等への送迎から始まり、そのまちの声に応じて対象や取組が広がり続けている。
互いの想いを大切にしながら、どのように地域のニーズに向き合い、関わりを変化させてきたのか。それぞれの想いと連携の可能性を探る。
(3)外出を支える暮らしを見守るタクシー会社との連携
小菅ヶ谷地区社会福祉協議会・株式会社ケイサンタクシー・栄区社会福祉協議会(栄区)
高齢者の外出に関する課題解決に向けた、3区合同によるタクシー協会との連携。栄区では地域の特徴を踏まえながら、タクシー会社による見守りの仕組みづくりと、地域サロンへの相乗りタクシーの活用による、外出の機会を支える取組を進めている。福祉と他業種との合意形成や連携のポイント、連携による取組の効果を紐解く。
お申込み
参加をご希望の方は、横浜市社会福祉協議会 企画課まで、電話またはメールにてお申込みください。配信用アドレスは、後日お知らせいたします。
申込先
横浜市社会福祉協議会 企画課
電話
045-201-2090
メール
chiikifukushi-f@yokohamashakyo.jp
申込締切
令和5年3月23日(木)