第8回よこはま地域福祉フォーラム 開催要綱
誰もが自分らしく 暮らせるまちへ
~つながりが育む お互い様の支えあい~
私たちのまち横浜では、普段の暮らしの中で様々な見守り、支えあい活動が育まれてきました。こうした活動を広く共有することで取組の輪を広げ、困りごとを受け止め、支えあえる地域をめざしていこうという思いから始まった「よこはま地域福祉フォーラム」は、今年で8回目を迎えます。
私たちの暮らしや地域の活動に大きな影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症の拡大は、社会的孤立による課題を浮き彫りにするとともに、改めてつながり、支えあうことの必要性を見つめなおす機会となりました。
こうした中、生きづらさを抱える一人ひとりの思いに寄り添い、困りごとや願いを受け止める取組が、少しずつ地域の中に根付き始めています。そうした取組を通じて、安心して自らの思いを打ち明けることができ、他者との関わりの中で自分らしく暮らせるまちづくりが着実に進められています。
本フォーラムを通して、取組に込められた思い、居場所を育む「つながり」や「まなざし」の大切さを共有し、誰もが安心して自分らしく暮らしていくために何ができるのか、皆さんと一緒に考えていきます。
配信期間
令和6年2月1日木曜日から3月26日火曜日
内容
全体会(基調講演)
ともに育ち ともに生きるまなざし
講師 西野 博之氏(認定NPO法人 フリースペースたまりば 理事長)
分科会1
思いに寄り添う つながりのまち
気にかけあい そばにいる
分科会2
垣根を越えて 地域に根差す まちづくり
連携で育む
参加無料
開催方法
ユーチューブによる録画配信
お申込みをいただいた方には、後日メールにて受講用URLをお送りいたします。
主催
横浜市社会福祉協議会・18区社会福祉協議会
共催
横浜市健康福祉局・横浜市こども青少年局
基調講演
「ともに育ち ともに生きるまなざし」
講師 認定NPO法人 フリースペースたまりば 理事長 西野博之氏
「ちゃんと普通に」「こうあるべき」そうした社会のものさしの中で、家庭や学校、地域の中に居場所を見いだせない子どもたち。
私たちは子どもたちの「今」を、どれだけありのままに受け止められているのでしょうか。
生きづらさを抱える背景にあること、子どもたちが本当に必要としていることとは何か。家庭でも学校でもない、同じ地域に暮らす住民としてどのように向き合い、関わることができるのでしょうか。
子どもたちの言葉にならない思いに寄り添い続けてきた実践を踏まえ、専門職だけではなく地域として関わることの大切さ、同じ地域に暮らす住民だからこそできること、子どもたちの居場所になるために大切なことについて、ご講演をいただきます。
講師プロフォール
認定NPO法人フリースペースたまりば理事長。
川崎市子ども夢パーク・フリースペースえん他、各事業総合アドバイザー。
1986年より不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる。
1991年、川崎市高津区にフリースペースたまりばを開設。 不登校児童・生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいのあるひとたちとともに地域で育ちあう場を続けている。
2003年7月にオープンした川崎市子ども夢パーク内に、川崎市の委託により公設民営の不登校児童・生徒の居場所「フリースペースえん」を開設、 その代表を務め、2006年4月より川崎市子ども夢パークの所長に就任。2021年3月までの15年間所長を務めた。
神奈川大学非常勤講師。精神保健福祉士。
主な著書
著書に『居場所のちから-生きてるだけですごいんだ-』(教育史料出版会)、
『西野流「ゆる親」のすすめ<上>7歳までのお守りBOOK~「正しい母さん・父さん」を頑張らない。~』
『「ゆる親」のすすめ<下>10歳からの見守りBOOK~だいじょうぶのタネをまこう。~』
(ジャパンマシニスト社)等多数。
分科会1
思いに寄り添う つながりのまち
気にかけあい そばにいる
一人ひとりの困りごとを地域と専門職がともに受け止め、身近な地域で支えあう取組が育まれています。「生きづらさ」を抱える人が孤立することなく、安心して自分らしく暮らしてくために、寄り添い、支えあえる地域づくりの必要性を考えます。
コーディネーター:同志社大学 社会学部社会福祉学科 教授 永田 祐 氏
実践報告
(1) こどもや家族のための居心地のよい場づくり
食堂での交流を通じた地域での見守り (緑区)
鴨居こども食堂ぱくぱく、鴨居地区民生委員児童委員協議会、鴨居地域ケアプラザ、緑区社会福祉協議会
あるひとり親家庭から「週に1 度、保育園へのお迎えと一時預かりをして欲しい」とのSOS が入り、支援機関と地域とで検討を重ねた。こどもの預かりを兼ねて始まったこども食堂は、参加者と地域の人々との交流をしながら、一人ひとりの個性や家庭の状況を、受け止め支えていく場として発展していった。そこから見えてきた地域活動の意義に迫る。
(2) 誰もが生きがいを持って暮らせる地域を目指して
孤立を防ぐゆるやかなつながりづくり (旭区)
市沢地区民生委員児童委員協議会、和&輪、左近山地域ケアプラザ、旭区社会福祉協議会
転居してきた精神障害のある夫妻。「地域とつながりたい」という思いを聞き、住民や支援機関の橋渡しによってサロン等へ参加。その後、つながりが増えていく中で少しずつ準備を手伝う等、地域の中で役割を持って活動に参加するようになっていく。孤立しがちな住民が地域の中でつながりを持ちながら生活をすることや、居場所の意義について考える。
分科会2
垣根を越えて 地域に根差す まちづくり
連携で育む
住民、教育機関、福祉施設、企業など地域にある様々な主体がつながることで、まちづくりの新たな可能性が広がります。それぞれの強みを生かした連携のポイントについて、実践事例を通じて共有します。
コーディネーター:武蔵野大学 人間科学部社会福祉学科 教授 渡辺 裕一 氏
実践報告
(1)子どもたちとともに育つ地域(まち)を目指して
つながる、広がる、「はな♡そうカフェ」とともに (鶴見区)
寺尾第二地区社会福祉協議会、馬場地域ケアプラザ
「地域の声を大切に、即動く」をモットーに取り組む地区社協。子どもたちから地域に求める声を聴く過程で、多様なつながりや連携が育まれ、子どもたちの目線に合わせた活動が広がっていく。
目指すのは、子どもたちが求める地域(まち)の実現。その先にどんな未来が描かれていくのか。
(2)オール栄であたたかなつながりを
食を通じた困りごと支援 (栄区)
上郷西地区社会福祉協議会、SELP・杜、栄区社会福祉協議会
コロナ禍で見えてきた生活困窮世帯。その支援のため、区社協は地域に呼びかけ、協力して食品を渡す取組を実施し、見守りや支えあいにつなげる。
食の支援は、住民や企業の寄付協力、食品寄付の受取に協力する施設など、区全体に広がりを見せていく。つながりによる支援を発展させてきたポイントを探る。
お申込み
参加をご希望の方は、横浜市社会福祉協議会 企画課まで、電話またはメールにてお申込みください。配信用アドレスは、後日お知らせいたします。
申込先
横浜市社会福祉協議会 企画課
電話
045-201-2090
メール
chiikifukushi-f@yokohamashakyo.jp
申込締切
令和6年3月25日(月)